本編 【第一章:『隙間』】 外の世界がどれだけ美しくても、僕には関係ない。 この部屋で彼女と過ごす時間が、いまの僕の、幸せの全てだ。 いつになく上機嫌な彼女と戯れていたら、夜が明けていた。 カーテンの隙間から漏れる青… 続きを読む アニログ小説「ミヅメ」Episode1
アニログ小説「おふ恋」Episode7
本編 【第四章:一】 スケスケはギルドからBANされた。 彼は必死に抵抗したが、庇う者は誰もいない。 『電光石火のモブアサシン隊』オープンチャットでも『戻らせてください、俺、頑張るっすから!』、という返事の来ない一方通… 続きを読む アニログ小説「おふ恋」Episode7
アニログ小説「おふ恋」Episode5
本編 【第三章:一】 「ねぇ、聞こえるー?」 ゲーム中キャンディの大声が突然響き渡った。 ユージーン:キャンディ、ボリューム! ユースケ:耳いたっ! マリオネット:オバハンの声ゲーム中聞きたない スウ:VCですか? 「そ… 続きを読む アニログ小説「おふ恋」Episode5
アニログ小説「おふ恋」Episode4
本編 【第二章:二】 「来ないわねぇ……」 前回と同じ待ち合わせ場所である駅前広場、小脇にどら焼きの菓子箱を抱えたキャンディがそう言った。 「ログインの形跡もなし」 スウは相変わらずボーイッシュな装い。大きな丸眼鏡のレン… 続きを読む アニログ小説「おふ恋」Episode4
アニログ小説「おふ恋」Episode3
本編 【第二章:一】 さあ、失恋もしたことだし、バイトを再開しようかな。うん、それがいい。 どうせ期待していたこの夏はひとりぼっちだし、あわよくば新たな出会いがあるかもしれない。 ……いや待てよ、期待し過ぎるのは良くな… 続きを読む アニログ小説「おふ恋」Episode3
アニログ小説「おふ恋」Episode2
本編 【第一章:二】 一行はとあるカフェに移動、ソファに座る五人の顔は、お洒落な白熱灯にぼやっと照らされていた。 そんな中俺は時折、ズル、ズルとコーヒーをすすりながら、スウの帽子のSmashと書かれたロゴあたりを眺めて… 続きを読む アニログ小説「おふ恋」Episode2
アニログ小説「おふ恋」Episode1
本編 【第一章:一】 暗い部屋の中、ぼうっと光を放つパソコンの画面右下には1:15AMと表示されていた。 夕飯を済ませシャワーを浴びてから開始したので、かれこれ5時間は過ぎているだろうか。 それでもマウスを握る右手はカ… 続きを読む アニログ小説「おふ恋」Episode1
アニログ小説「友人Sのひとりごと。」Episode5
本編 「ごめんねー佐久間君。手伝わせちゃって」 「いいえ」 放課後、とにかく飯田と話そう。 その意気込みは、委員会活動という極めて地味、かつ現実的な理由によりあっさりと打ち砕かれた。 今日は休館日だというのに、ついてない… 続きを読む アニログ小説「友人Sのひとりごと。」Episode5
アニログ小説「友人Sのひとりごと。」Episode4
本編 あの図書館の事件から一ヶ月。 秘密を二つも共有してしまったせいか、俺と飯田の距離は自然かつ穏やかな速度感で縮まった。 それについて、親友たちもなにやら安心しているらしい。 最近では俺らに遠慮することなく二人で飯を… 続きを読む アニログ小説「友人Sのひとりごと。」Episode4
アニログ小説「友人Sのひとりごと。」Episode3
本編 「きゃっ」 「さ、佐久間」 飯田の身体に巻きついているのは、数学教師の加藤だった。 若くて、可愛くて、巨乳。 いかにも高校生男子が好きそうな外見で、男だけの密談中にもよく出てくる名前である。 それがまあ、第二学年イ… 続きを読む アニログ小説「友人Sのひとりごと。」Episode3