作品紹介:ピンポン
- 放送期間
2014年4月~6月 - 公式サイト
https://www.pingpong-anime.tv/ - 制作会社
タツノコプロ
〇出演声優
- ペコ/星野 裕 (cv.片山福十郎)
- スマイル/月本 誠 (cv.内山昂輝)
- ドラゴン/風間 竜一 (cv.咲野俊介)
- アクマ/佐久間 学 (cv.木村 昴)
- チャイナ/孔 文革 (cv.文曄星)
〇あらすじ
ピンチの時にはヒーローが必ず現れるーー。
自由奔放で自信家のペコ(星野裕)。クールで笑わないスマイル(月本誠)。二人は片瀬高校卓球部。子供のころ、ペコに誘われて卓球道場タムラで卓球を始めたスマイルはかなりの腕前だが、今でもペコには勝てない。そんなペコの前に、辻堂学院の留学生、孔 文革(コン・ウェンガ)が立ちふさがる。また、片瀬高校の顧問・小泉は、スマイルの能力をさらに開花させるために個人レッスンに乗り出す。ドラゴン(風間竜一)率いる常勝・海王学園を揺るがすのは誰か。海王に通うペコとスマイルの幼馴染、アクマ(佐久間学)も闘志を燃やす。各人の思いをよそに、インターハイ予選は近づいてくる。274cmを飛び交う140km/hの白球。その行方が、頂点を目指す少年たちの青春を切り裂く。
ヒーローは、現れるのかーー。
公式サイトより
〇感想・レビュー
原作は松本大洋によるスポーツ漫画です。5人の高校生が卓球と向き合う姿を描いており、2002年には窪塚洋介主演で映画化、2014年にフジテレビのノイタミイナ枠でアニメ化されています。アニメ自体は、原作・松本大洋のタッチを活かしつつ、アニメならではの凝った演出を入れており、主人公・ペコを演じた片山福十郎さんの演技も光ります。ただ、ほかの高校生スポーツ漫画よりも顕著なのが「才能と努力」について強く描いているところです。特に「卓球」という題材だからこそなのですが、孔文革(通称チャイナ)は中国からの留学生で、元々は上海ジュニアユースのエリート選手だったものの本国を離れて日本に来ています。「日本で結果を出さなければ自分の居場所はない」と必死で戦う姿は胸が痛みます。今までの人生で、自分の才能について葛藤したことがある人には間違いなく胸に刺さる鬱展開です。
作品紹介:装甲騎兵ボトムズ
- 放送期間
1983年4月~1984年3月 - 公式サイト
https://sunrise-world.net/titles/pickup_100.php - 制作会社
日本サンライズ
〇出演声優
- キリコ (cv.郷田ほづみ)
- ゴウト (cv.富田耕生)
- バニラ (cv.千葉 繁)
- ココナ (cv.川浪葉子)
- フィアナ (cv.弥永和子)
〇あらすじ
アストラギウス銀河を真っ二つに裂いた百年戦争の末期、ギルガメス軍の兵士キリコ・キュービィーは、味方の基地を攻撃するという不可解な作戦に参加した。彼はそこでカプセルに入った素体と呼ばれる女を目撃する。ギルガメス軍の最高機密に触れてしまったキリコは、軍から追われる立場に。途中、友軍に救出されたものの裏切りの嫌疑をかけられたキリコは基地を脱出。追っ手を避けながら星から星へといくつもの戦場を放浪する。そして辿りついたウドの街で再び素体を目撃、自分の運命を狂わせた彼女の謎を探りはじめる。しかしその背後には正体不明の秘密結社が控えており、キリコを抹殺せんと様々な陰謀を張りめぐらせるのだった……。
公式サイトより
〇感想・レビュー
ペールゼン・ファイルズで主人公キリコの仲間全員が惑星モナドの戦争で死んでしまうなど主人公だけが生き残るというのが印象に残った作品です。主人公は強化人間のような人物でして、死なない理由というのがあり、主人公を殺害するために作られたというのが子に作品のバーコフ中隊です。この作品は、主人公が死ぬかどうかというのを実験した作品で主人公がどうやっても死なないから、同じように線上で死ななかった人たちをかき集めて作られたというのがなんとも言えないという作品で結局主人公だけが残り、新たな線上にいくというもので主人公だけを残して主人公と仲が良かった戦友は死んでしまうんです。だからほかのボトムズにおいても同様に主人公だけが生き残りなんといえない作品です。
作品紹介:太陽の牙ダグラム
- 放送期間
1981年10月~1983年3月 - 公式サイト
https://sunrise-world.net/titles/pickup_111.php - 制作会社
日本サンライズ
〇出演声優
- クリン (cv.井上和彦)
- ロッキー (cv.田中亮一)
- チコ (cv.田中 崇)
- キャナリー (cv.山田栄子)
- ビリー (cv.梨羽雪子)
〇あらすじ
地球連邦評議会議長ドナン・カシムが植民惑星デロイアの政変に巻きこまれた。息子クリンは父を助けにデロイアに渡る。父は無事解放され、騒動の主犯は捕らえられたが、植民星の実情に触れたクリンは、父の政策に疑念を持つ。ゲリラの指導者サマリン博士は、デロイア解放のシンボル的兵器ダグラムのパイロットに彼を指名する。決意を固め、連邦軍に接収されたダグラムを奪還したクリンは仲間たちと首都カーディナルを脱出。以降、連邦軍の横暴に対し神出鬼没のゲリラ活動を展開してゆく。新聞記者ラルターフは動乱の真実を求め、彼らを追った。
公式サイトより
〇感想・レビュー
この作品、何が打つ展開ですごいかというと、主人公の努力が一切合切無駄になるんです。主人公のクリンは、父親がデロイア人という人種を地球のために働かせ労働搾取をしていてクリンはそんな父親を止めるべき解放軍というデロイア人で構成された組織に入ります。無論クリンは、デロイア人からすれば敵の子供ですから最初は歓迎されません。しかし、時間とともにクリンはデロイア人に認められるんですが、デロイア人の中には、搾取されている方が仕事もありつけるし、何もない状態からスタートするのは無理という意見を持つ人物が出てきてデロイア人は独立をあきらめるんです。結果、主人公のクリンはドナム家に帰りますがほかの兄弟は離散状態、父親は病気で死亡でドナム家は権力者からただの金持ちになるというもので、クリンがしたデロイア人の開放は無駄なうえ、実は父親の考えが正しかったというのがのちにわかるんですね。
作品紹介:伝説巨神イデオン
- 放送期間
1980年5月~1981年1月 - 公式サイト
http://www.ideon.jp/tv/index.html - 制作会社
日本サンライズ
〇出演声優
- コスモ (cv.塩屋翼)
- ベス (cv.田中秀幸)
- カーシャ (cv.白石冬実)
- シェリル (cv.井上瑤)
〇あらすじ
西暦2300年代、地球の植民惑星ソロ星。
そこに、伝説の無限力イデを求める異星人バッフ・クランの探索隊が接近していた。やがて、高官の娘カララが先行してソロ星に降り立ったことをきっかけに、両者は交戦状態に入ってしまう。突然の異星人の攻撃にパニックに陥るソロ星の人々。そんな中、ソロ星の少年コスモや研究者シェリルらが乗った古代遺跡から発掘された巨大メカが意志を持つかのように動き出す。
それが、伝説の巨神イデオンだった。母星を知られる恐怖から、さらに攻撃を続けるバッフ・クラン。混乱の中、もうひとつのメカが始動する。イデオンの母船ソロシップだった。バッフ・クランの追撃を逃れるため、ソロシップは宇宙へと逃亡の旅に出る。乗りこんだのは、イデオンのパイロット・コスモやカーシャ、リーダーのベス、そして異星人のカララたちだった。未知のエネルギー・イデによって動くイデオンとソロシップは、時に意のままにならない。だが、危機に陥ったときには、思いがけぬ力を発揮してバッフ・クランを撃滅する。その正体はなにか。それは伝説の無限力なのか。バッフ・クランもまた、多くの犠牲を出しつつも、ソロシップ追撃の手を休めることがない。やむなく補給とイデ研究のために地球に救援を求めるソロシップ。だが異星人との接触を恐れた地球はそれを拒否する。わずかに許された月面基地で補給するソロシップだったが、そこにもバッフ・クランの追撃の手が伸びる。もはやソロシップに安住の地はないのか。
人は分かり合えるのか? 憎しみに終止符は打てるのか?そして、イデとはなにか・・・。壮大なテーマのもと、個性豊かなキャラクターたちが錯綜する宇宙の叙事詩。
公式サイトより
〇感想・レビュー
お勧めできる鬱アニメで、このアニメ、主人公たちのせいで世界が崩壊し、地球がなくなってしまうという想像を絶する最期を迎えるアニメです。というのも、イデオンは古代人が作ったロボでよくわからない機構がありその機構が作動すると皆殺しが始まるというものでありえないほど強力なエネルギーで周囲を焼き払うんですね。主人公たちのせいであるとありますが、このロボット、避難民で動かしていてそれらがロボットの防衛システムを暴走させる要因になり、結果多くの人が死んだり、仲間が死んだり、する上、ロボット自体の自己防衛システムは実は人間を守ってないというのがわかるようになるとこのアニメを最後のイデオンの暴走部分の意味が分かり嫌な気持ちが残ります。
機動戦士ガンダムで有名な富野由悠季監督が、初代ガンダムの次に作ったロボットアニメの劇場版です。元々消防車等が合体して悪と戦う子供向けロボットアニメとして企画された作品で、子ども達や赤ちゃんも登場する愉快なアニメのはずでした。しかし、ガンダムを作ったばかりの富野監督がそんな普通のアニメを作るはずがなく、重厚なSF描写や能力・頭脳バトルが展開されるハードなアニメに仕上がったのです。しかし、TVアニメは打ち切りになり最終回を映画として制作する事になりました。作画はかなり綺麗で、特に最近の若いアニメファンにとってはアナログ時代のエモさも感じることが出来るでしょう。小さい子が亡くなるシーンが苦手な人は注意。
作品紹介:推しの子
- 放送期間
2023年4月~6月(第1期)
2024年7月(第2期) - 公式サイト
https://ichigoproduction.com/ - 制作会社
動画工房
〇出演声優
- アクア (cv.大塚剛央)
- ルビー (cv.伊駒ゆりえ)
- アイ (cv.高橋李依)
- 有馬かな (cv.潘めぐみ)
- 黒川あかね (cv.石見舞菜香)
〇あらすじ
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。ある日”推し”のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。彼女はある禁断の秘密を抱えており…。そんな二人の”最悪”の出会いから、運命が動き出していく―。
YouTubeより
〇感想・レビュー
アイドルや役者の登場人物が誹謗中傷に遭う瞬間は見ていてかなり鬱になります。あと、黒川あかねと有馬かなが初対面してかながあかねに対して冷たい対応をしてしまう瞬間も思っていたのと違い悲しくなりました。あかねが今まで一緒懸命頑張ってきたのアンチからアピールだの事務所に捨てられただのSNSに書かれるシーンは今のタレントの現状のようで凄くリアルです。アクア、ルビー、memちょも頑張っていて彼らは独自の想いがあります。伝説のアイドル、星野アイに関する話も色んな憶測が逆に鬱になります。とにかく描写がリアルです。
主人公たちの母親であるアイがファンに殺されるという衝撃的な展開から、犯人に復讐するという物語が本格的に始まり、常に暗い影が物語の中に漂っています。アイドル業界や芸能界の光と闇がリアルに描かれており、アイドルや芸能界の裏側、特に嫉妬や悪意、厳しい競争、ファンの執着などについて、登場するキャラクターの多くが悩んでいる所にも鬱要素を感じます。また、主人公であるアイの双子の子供たちは転生したアイのファンでもあり、それぞれの転生前の自分に対する思いや悩みも描かれていて、より闇が深く感じられます。芸能界の光と影、そして人間関係における心理的な駆け引きが描かれている点がおもしろい作品です。
意外なアニメ作品でした。視聴する前のイメージはアイドル系の楽しい作品かと思っていたので。ところが観てみたら、そのイメージとは完全真逆。基本的にシリアス展開が続きますし、人が死ぬ事件もかなりあります。特に酷かったのはアクアですね。まさか自分の目の前で母親が殺されるとか、酷すぎました。結局それがトラウマとなり、アクアの俳優としての能力にも制限を掛けてしまっていたんですよね。また人生の目標も母親を殺した男を突き止めて殺害するという、破滅的なもの。母親の交友関係を探る為に俳優を目指していたわけですし、生き様が悲惨過ぎました。一方妹のルビーが気楽過ぎるのも、アクアの鬱度を高めていたように思います。目標を達成してもアクアは幸せになれないだろうし、悲惨な作品だなって感じました。
作品紹介:金田一少年の事件簿
- 放送期間
1997年4月~2000年9月(テレビシリーズ)
2014年4月~9月(第1期)
2015年10月~2016年3月(第2期) - 制作会社
東映アニメーション
〇出演声優
- 金田 一一 (cv.松野太紀)
- 七瀬美雪 (cv.中川亜紀子)
- 剣持 勇 (cv.小杉十郎太)
- 明智健悟 (cv.森川智之)
- 速水玲香 (cv.飯塚雅弓)
〇あらすじ
金田一一(はじめ)は不動高校に通う高校生。いつもはひょうきんで少しぐうたらな少年だが、ひとたび事件が起こると大人顔負けの鋭い洞察力を発揮し、快刀乱麻を断つがごとく謎を解いてゆく。実は彼は名探偵・金田一耕助の孫なのだ。次から次へと起こる惨劇、迫り来る死の恐怖、そして暴かれる過去の悲劇…しっかり者の幼なじみ・七瀬美雪を良きパートナーに、彼は今日も不可解で恐ろしい事件に立ち向かってゆく。警視庁捜査一課の警部・剣持勇、本庁きってのエリート警視・明智健悟、天才的な犯罪者・地獄の傀儡師など、一と美雪の他にも個性的な人物が数多く登場する。どんな謎でも解き明かし、必ず真犯人を暴き出してみせる。じっちゃんの名にかけて!
dアニメストアより
〇感想・レビュー
殺人シーンだけでなく犯人が大体最後に自殺や逃亡。悲しい生い立ちやいじめ、恋人、家族を殺されたなどの許されない動機が鬱になるポイントです。あまり皆さん注目しない犯人たちの泣き方、絶叫シーンが怖いです。事件の村や建物に伝わる伝説は昔、ここで何人かが亡くなっていたなど悲しい曰く付きがあり主人公金田一一と七瀬美雪の楽しいシーンでも楽しい気分になれない時がありました。黒死蝶殺人事件と悲恋湖殺人事件言う話が鬱度高いです。これから犯人によって殺されるかもと感じた登場人物は高確率でそうなるから鬱です。
作品紹介:名探偵コナン
- 放送期間
1996年1月~ - 公式サイト
https://www.ytv.co.jp/conan/ - 制作会社
TMS、V1Studio、第1スタジオ
〇出演声優
- 江戸川コナン (cv.高山みなみ)
- 毛利 蘭 (cv.山崎和佳奈)
- 毛利小五郎 (cv.小山力也)
- 阿笠博士 (cv.緒方賢一)
- 灰原 哀 (cv.林原めぐみ)
〇あらすじ
第1話「ジェットコースター殺人事件」 数々の難事件を解決する高校生探偵・工藤新一は、ガールフレンドの毛利蘭と遊園地でデート中、ジェットコースターで殺人事件にまき込まれた。ズバ抜けた推理力で事件を解決したが乗客の中にいた怪しげな黒服の男たちが現金受け渡しする犯罪現場に遭遇。現場の証拠を押さえようとするが背後から襲われ気を失ってしまい・・・。
ひかりTVより
〇感想・レビュー
金田一少年と違い犯人や事件のストーリーはあっさりとしていますが主人公の工藤新一と毛利蘭のやりとりが鬱です。コナンになった新一は蘭がまだ自分に気付いていないと思っているのに蘭は少しコナンの違和感に気付いてきていることが何とももどかしくて観ていてハラハラドキドキ、たまにイライラし毎回鬱になります。あと、コナン(新一)は同級生の元太たちと子どものように遊んでる場合じゃない、早く新一に戻って蘭にプロポーズしたい、と思っているのに元太や歩美たちはコナンと沢山探偵団の勉強や研究をまだしたいと思っているのが鬱です。それぞれの距離と合致しない想いが悲しい。
作品紹介:魔法少女サイト
- 放送期間
2018年4月~6月 - 公式サイト
https://mahoushoujyo-anime.com/ - 制作会社
production dóA
〇出演声優
- 朝霧 彩 (cv.大野柚布子)
- 潮井梨ナ (cv.鈴木愛奈)
- 雫芽さりな (cv.山崎はるか)
- 燐賀紗雪 (cv.M・A・O)
- 水蓮寺清春 (cv.松井恵理子)
〇あらすじ
どうやらそのサイトは不幸な人間しか出会えないらしい。だから彼女たちは 選ばれた―。どこにも居場所のない彼女は、いつも死ぬことばかり、考えている。学校ではクラスメイトからの いじめを受け、家では実の兄からの 虐待に耐える日々。朝霧 彩。中学2年生。14歳。ある日、彼女は不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた “ステッキ”を手に入れる。彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村 露乃、そしてほかの “魔法少女”とともに、苛烈な 運命に巻き込まれてしまう。これは、魔法の力を手に入れた不幸な少女たちの、友情と青春、そして運命を変える 戦いの記録。
公式サイトより
〇感想・レビュー
家では鬼畜兄に虐待を受け、学校では壮絶ないじめに遭い居場所のない女子中学生が、魔法少女サイトに出会って魔法のアイテムを手に入れるのだが…。主人公の置かれた閉塞感溢れる状況がのっけから鬱まっしぐら、ストレスフルな心理描写もひしひしプレッシャーをかけてきます。絵柄は可愛いものの展開はハードゴアで容赦なく、グロい死に方をする少女たちにトラウマを刻まれました。少女たちの敵に回るクリーチャーの不気味な存在感も必見。鬱百合好きにもおすすめしたいです。主人公の兄が刑事に監禁され拷問を受けるシーンはショッキングです。
魔法少女アニメで鬱展開といえばまどマギを思わせるのですが、それともまた違って、引き込まれるアニメでした。主人公は学校でも家庭でもいじめを受け、どこにも居場所がない状態で、魔法道具である「ステッキ」を手にします。もちろん使い放題というわけも無く、代償として「寿命が縮む」ことになっていきます。それらが分かっていく中で、登場人物やステッキの種類も増えていき、それぞれの魔法少女の生い立ちや思い、信念、仲間意識などがどんどん変化していきます。特に鬱になったのは主人公の兄の非道さで、なまじ賢い人物のため、主人公や登場人物に対して狡猾に振る舞う展開はしんどかったです。しかしその兄もまたストーリーの中で変化していくキャラクターなので、全話つい続きが気になる展開だと思います。
作品紹介:魔法少女育成計画
- 放送期間
2016年10月~12月 - 公式サイト
http://mahoiku.jp/ - 制作会社
Lerche
〇出演声優
- スノーホワイト (cv.東山奈央)
- リップル (cv.沼倉愛美)
- ラ・ピュセル (cv.佐倉綾音)
- トップスピード (cv.内山夕実)
- カラミティ・メアリ (cv.井上喜久子)
〇あらすじ
16人の魔法少女による、残留をかけた、過酷な椅子取り合戦が始まる―!
魔法少女であるために、騙す、出し抜く、奪い合う。「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という運営からの一方的な通告のもと、一週間に一人ずつ、魔法少女がその資格を剥奪されていく。リスクを孕んだ、理不尽なゲームに囚われた16人の魔法少女は、黒幕の意図に翻弄されながらも自分が魔法少女であり続けるために策を練る。特殊な環境下で麻痺していく感覚。しかし、その中で魔法少女たちはそれぞれの想いを持って、この無慈悲な椅子取りゲームを受け入れていく――
美しくも可愛いキャラクターデザインと一般的な魔法少女のイメージとは不釣り合いな苛酷な描写、そして予測を裏切るストーリー。読者や書店員による投票企画でシリーズとして上位にランクインするなど、ライトノベルユーザー大注目作品をいよいよテレビアニメーション化!「ご注文はうさぎですか?」の監督を務めた橋本裕之がメガホンをとり、キャラクターデザインには「アクセル・ワールド」「四月は君の嘘」などを手掛けた愛敬由紀子、シリーズ構成・脚本も「四月は君の嘘」の吉岡たかを。そして、アニメーション制作は『がっこうぐらし!』『暗殺教室』のLercheが担当。
豪華スタッフ陣が贈る、魔法少女×サバイバルレース、ここに開幕――!
公式サイトより
〇感想・レビュー
ある地方都市で活動する16人の魔法少女たちが運営にデスゲームを強いられます。キャッチャーで萌え可愛いキャラデザと、主人公の味方が容赦なく脱落していく展開の落差が凄いです。死に様もなかなかグロくトラウマになる。裏切り・駆け引き・対立と、デスゲームに求める要素が全部詰まっているのも好感触。リップルとトップスピードの友情、スノーホワイトとラ・ピュセルの絆には泣かされました。魔法少女たちの意外な正体が鬱展開の伏線になっているのは人の心がないです。諸行無常を感じる衝撃のラストを目に焼き付けてほしいです。
作品紹介:なるたる
- 放送期間
2003年7月~9月 - 制作会社
プラネット
〇出演声優
- 玉依シイナ (cv.真田アサミ)
- 玉依俊二 (cv.飛田展男)
- 玉依美園 (cv.茉雪千鶴)
- 佐倉 明 (cv.能登麻美子)
- 鶴丸丈夫 (cv.宮下栄治)
〇あらすじ
小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海で溺れかけたところを星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられる。ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いのエピソードを挟みながら、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの一派との戦いに巻き込まれて行く。キャッチコピーは「未来に贈るメルヘン」、アニメ化に際しては「夢はでっかく地球サイズ」というものである。鬼頭の描く華奢なシルエットを持つ子供達、特に主人公であるシイナを初めとする少女達の活躍や心情、そしてそれらの死に至る描写も過剰に描かれたメルヘン、ひいては童話である。しかし表紙絵などに見られるファンシーな雰囲気は後になるにつれて姿を見せなくなり、暴力表現と性描写が多分に見受けられるようになる。作者によると、一話の時点で8割は流れが決定していて、ラストの展開も当初からあったという。本作では、残酷な描写が多く見られるが、これは意識的ではなく、病んでいた当時の作者の精神状態が反映されたのかもしれないと語っている。
作品データベースより
〇感想・レビュー
鬼頭莫広原作の鬱アニメの傑作。小学生のシイナと謎の宇宙生命体ホシマルが紡ぐジュブナイルSFと見せかけ、中身は全然子供向けじゃないシビアさで、話数を重ねるほどエグみが増していきます。ミミズジュースを飲ませたり試験管をアレしたり、陰湿の極みのショッキングないじめ描写には吐き気がした。竜の子とリンクした少年少女たちが抱える問題も闇深く、息苦しい心理描写に引き込まれます。白昼の小学校で繰り広げられた阿鼻叫喚の虐殺シーン、シイナの友人ヒロコの救いのない末路には絶句です。明るくポップなOPが鬱度を高めています。
作品紹介:うみねこのなく頃に
- 放送期間
2009年7月~12月 - 公式サイト
http://umineko.tv/web/main/index.html - 制作会社
Studio DEEN
〇出演声優
- 右代宮戦人 (cv.小野大輔)
- 右代宮朱志香 (cv.井上麻里奈)
- 右代宮真里亞 (cv.堀江由衣)
- 右代宮譲治 (cv.鈴村健一)
- 紗音 (cv.釘宮理恵)
〇あらすじ
時は、1986年10月4日。舞台となるは、大富豪の右代宮(うしろみや)家が領有する伊豆諸島の六軒島。年に一度の親族会議を行う為に、当家の親族達が集結しつつあった。一見和やかに、久しぶりの再会を楽しむ親族たち。
しかし、島で待っているのは「当主死亡後の財産分割問題」という、親族同士に暗雲を呼び込む議題。かつて当主が、島に隠れ住んでいるとされる魔女ベアトリーチェから、資金調達の担保の為に授けられたとされる10トンの金塊を巡って、長男の横領を疑う親族たち。
それに対して、親族たちの困窮を見透かすかのように反撃に出る長男。さらに余命の迫った当主は、最愛の魔女ベアトリーチェの復活を願っており、自らの命だけでなく、親族郎党・資産の全てを生贄として捧げようとしていた。
そして、まるで彼らを閉じ込めるかのように、島は台風によって外部から隔絶され、巨大な「密室」と化してしまう。魔法陣が描かれた殺人現場から次々と新たな犠牲者が出ていく中、欲望と疑心の渦巻く六軒島に、魔女ベアトリーチェからの予告状が続々と届けられていくのであった。
はたして、これらは人間の起こした連続密室殺人なのか、それとも魔女の魔法によるファンタジーなのか? 各章ごとに繰り返される連続殺人事件の真相を、プレイヤーは神の視点から解き明かしていく。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
ひぐらしのなく頃にと同じ竜騎士07が作者の物語です。ひぐらしと同じように死亡シーンやグロテスクな表現、死に戻り、パラレルワールドといった世界観は少し似通っているかもしれませんが、ひぐらしが「雛見沢村」を舞台にした和風な世界観だとすれば、うみねこは洋館であったり、ファンタジー要素も強く、魔女や不可能犯罪であったりといった、洋風なストーリーになっていると思います。キャラクターは皆魅力的で、それぞれの想いが見えた後に死亡シーンが来ると、だいぶ鬱になります。ミステリーとかサスペンス要素もあるアニメだと思うのですが、序盤は「解決のしようがないのでは…」と絶望せざるを得ない展開だと思います。
作品紹介:乱歩奇譚 Game of Laplace
- 放送期間
2015年7月~9月 - 公式サイト
https://www.rampokitan.com/ - 制作会社
Lerche
〇出演声優
- アケチ (cv.櫻井孝宏)
- コバヤシ (cv.高橋李依)
- ハシバ (cv.山下大輝)
- カガミ (cv.小西克幸)
- ナカムラ (cv.チョー)
〇あらすじ
「うつし世はゆめ、よるの夢こそまことーー」
没後50年となる日本を代表する作家・江戸川乱歩が綴った「人間椅子」・「影男」・「怪人二十面相」・「パノラマ島」などの心躍らされる、耽美かつ奇怪、そして幻想的な世界観を、数々の話題作を送り出したアニメ界の奇才チーム監督:岸 誠二、 シリーズ構成・脚本:上江洲 誠、 アニメーション制作:Lercheが、現代に蘇らせた完全新作!!
「その日、初めて退屈じゃなくなったーー」
とある中学校で起こった教師のバラバラ殺人事件。この学校に通う少年・コバヤシは、事件の捜査に訪れた天才探偵・アケチと出会う。異常犯罪ばかりを捜査するアケチに対して興味を持ったコバヤシは、友人のハシバの心配をよそに、自ら「助手」を志願する。次々と起こる奇怪な事件の中で、コバヤシは退屈な日常を捨て置いていくのだった。
公式サイトより
〇感想・レビュー
江戸川乱歩の作品に登場するキャラクターや作品名を題材にした世界観です。殺人、ミステリー要素と分かっていても、罪のない人間が惨い目に遭う描写は毎話鬱になります。特に序盤ストーリーは、胸糞、鬱描写が多い作品だと思います。グロい、惨い、鬱展開のアニメなのですが、作画が奇麗なので引き込まれます。猟奇殺人の描写が本当にグロくて、がっこうぐらしのようなゾンビやバイオハザードのようなファンタジーではなく、現実世界で起こり得る狂気というか、そういった「人間の怖さ」を感じました。サイコパスが好きな方はきっとハマる世界観だと思います。
作品紹介:海の闇、月の影
- 放送期間
1989年10月14日 - 制作会社
ビジュアル80
〇出演声優
- 小早川流風 (cv.荘 真由美)
- 小早川流水 (cv.佐久間レイ)
- 当麻克之 (cv.関 俊彦)
〇あらすじ
小早川流風と流水は、双子の姉妹。同じ高校に通い、同じ陸上部に所属、そして同じ男性に恋をした。恋する相手は、陸上部の先輩・当麻克之。しかし、克之が選んだのは流風だった…。そんな中、女子陸上部の面々はハイキングに出かけた先で雨に遭い、古墳で雨宿りをする。古墳に残されていた太古のウイルスに感染した部員たちが、次々と倒れ息絶えていく一方、ウイルスに唯一適応できた双子は超能力を手に入れる。さらに、ウイルスに負の感情を増幅させられた流水は、残忍な性格に豹変し、流風を殺そうと罠をしかけてきて…。
公式サイトより
〇感想・レビュー
双子の姉妹・流水と流風が謎のウイルスで超能力を得たことで始まる悲劇の物語です。姉の流水はその力に飲み込まれ、冷酷な性格へと変わり、人々を傷つけ、命を奪っていきます。憎しみのきっかけとなった妹を好きな先輩に振り向いてもらえず、先輩の家族を次々殺してしまいます。後に自分の家族の二人の争いに巻き込まれ亡くなります。妹の流風は姉を救おうと奮闘しますが、姉妹の絆は次第に崩壊し、無力感に苛まれます。作品全体を通じて、絶望と闇に飲まれていく彼女たちの姿が描かれ、救いのない結末が心に深い虚しさを残します。
作品紹介:デビルマン
- 放送期間
1972年7月~1973年3月 - 公式サイト
https://devilman-crybaby.com/ - 制作会社
東映動画
〇出演声優
- デビルマン (cv.田中亮一)
- 牧村美樹 (cv.坂井すみ江)
- 牧村健作 (cv.山本圭子)
- 牧村耕作 (cv.鈴木泰明)
- アルフォンヌ先生 (cv.永井一郎)
〇あらすじ
ヒマラヤの氷の中にいたデーモン族が復活し、魔王ゼノンの命令で人間界を滅ぼすために悪魔・デビルマンは不動明の体を乗っ取った。だが彼は、牧村家の娘・美樹を愛したことで、美樹を守るためにデーモン族と戦うことを決意する。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
人間の本質的な残虐さと絶望を描いた作品です。主人公の不動明は平凡な人物でしたが悪魔の力を持つデビルマンとなります。デビルマンの力を持つことで周りからの見る目は変わり一見ヒーローのような存在に変わります。その後人類を守るため戦いますが、次第に人間社会は恐怖と偏見に飲み込まれ、理性を失っていきます。終盤には友人や愛する人々が守ってきた人類によって無残に命を落とし、世界は暴力と狂気に支配されます。特に、恋人の美樹が惨殺されるシーンは強烈な鬱描写であり、人間の残酷さが極限まで描かれます。最終的に明も敗北し、救いのない結末が深い虚無感を呼び起こします。
作品紹介:KEY THE METAL IDOL
- 放送期間
1994年12月~1997年6月 - 公式サイト
https://www.at-x.com/program/detail/1409 - 制作会社
スタジオぴえろ
〇出演声優
- 巳真兎季子 (cv.岩男潤子)
- 厨川さくら (cv.長沢美樹)
- 三和土州一 (cv.森川智之)
- 若木知葉 (cv.家中 宏)
- 吊木 光 (cv.三木眞一郎)
〇あらすじ
自分はロボットであると信じている少女・・・“キィ”こと巳真兎季子(みま ときこ)。彼女が山間の村から上京して以来、彼女の回りで続出する不可思議な事件。一見、無関係とも思えるそれらは全て、キィがその細い身体に抱え込んだ、忌まわしき因縁に起因していた。祖母から母へ、そして母から娘へと、巳真家の女性に代々受け継がれたと言われる、常人をはるかに上回る「思い」の“力”を、日々を生きていくのさえ大変そうな、キィが密かに隠しているとはとても思えないのだったが…。そんなキィも、東京という大勢の人の様々な「思い」が交錯する場所で、もはや“ロボット”ではいられなくなりつつあった。黒い野望と好奇心、善意と悪、そして変わらない友情と――周囲に渦巻く「思い」の中で、キィが手にしたものは。“ロボット”キィは“人間”に生まれ変わることができるのだろうか…?
公式サイトより
〇感想・レビュー
田舎に住む少女がアイドルを目指す話です。だいぶ古い作品なので記憶をたどりながらですが、人間なのに感情があまりなく、ロボットだと思い込んで生きています。主人公のあこがれるアイドルに近づくためにがんばりますが不可解な事件などに巻き込まれ、あこがれのアイドルの秘密をも見てしまいます。アイドルの正体のばれ方やキャラの壊れ方が当時10代で見た私は気持ち悪くなりました。最後、主人公はみんなを救うために歌うのですが演出がきれいでそこだけは救いようがありました。歌い終わった後、みんなから賞賛をあびて主人公は、自我を取り戻す感じでした。