おすすめダークファンタジーアニメの紹介

おすすめダークファンタジーアニメのあらすじや出演声優、レビューなど詳しくご紹介します。

作品紹介:Re:ゼロから始める異世界生活

  • 放送期間
    2016年4月~9月(第1期)
    2020年7月~9月(第2期前半クール)
    2021年1月~3月(第2期後半クール)
  • 公式サイト
    http://re-zero-anime.jp/tv/
  • 制作会社
    WHITE FOX

〇出演声優

  • ナツキ・スバル (cv.小林裕介)
  • エミリア (cv.高橋李依)
  • パック (cv.内山夕実)
  • レム (cv.水瀬いのり)
  • ラム (cv.村川梨衣)

〇あらすじ

無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す”死に戻り”の力。

コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。

公式サイトより

〇感想・レビュー

リゼロは、異世界に転生した青年ナツキスバルが、死ぬと時間が巻き戻る「死に戻り」の能力を駆使して、仲間たちと困難に立ち向かう物語です。繰り返される死の恐怖や絶望を乗り越えながら、スバルが成長し、友情や愛情を深めていく姿が心に残る作品です。キャラクターの心理描写が深く、先の読めない展開が続くため、視聴者を引き込む魅力があります。スバルが死ぬシーンの絶望感がと痛々しさが伝わってくるため、仲間を救うために自ら命を断つシーンがより一層引き込まれてしまいます。また、レムというキャラクターが、スバルに助けられ、好きになっていくのですが、スバルはエミリアというキャラクターのことが好きで、レムの恋は実りませんが、レムのスバルへの気持ちは変わらずスバルが辛いときに支えるシーンがとても感動的でした。

異世界転移ファンタジーに「死に戻り」という要素の加わった作品です。死んだら自動的にセーブされていたポイントに戻り、前回と同じ末路にたどり着かないようにするっていうのが基本的なストーリー。なのでなかなかエグイです。私的にはスバルをすごく応援したくなる内容でした。異世界転移といってもロクな能力は授けられなく、身に付いたのは死に戻りだけ。ハラワタをナイフでえぐられたり、巨大鉄球をぶつけられて死亡したり。あと何故死んだか?を探っていくのも面白かったです。普通に眠ったら死に戻りをしているっていうこともあったので、眠っている間に何が起こったのか?というミステリアスなところも楽しめました。

主人公の不登校だった少年が異世界転生するところから始まります。主人公は死に戻り(死ぬことである地点まで戻って繰り返す)を繰り返す中で、この世界の敵を倒したり、ヒロインたちを助けたりします。前回の方法では、うまくいかなかったことを死んでやり直すことで、だんだんとうまくいくところが面白いです。でも、死ぬときの痛みや苦痛はもちろんあるため、恐怖などと戦いながら主人公が成長していく様子を見ることもできます。あと何よりもキャラクターデザインが可愛くて、ヒロインたちも可愛いので、楽しく見ることもできます。

作品紹介:呪術廻戦

  • 放送期間
    2020年10月~2021年3月(第1期)
    2023年7月~12月(第2期)
  • 公式サイト
    https://jujutsukaisen.jp/
  • 制作会社
    MAPPA

〇出演声優

  • 虎杖悠仁 (cv.榎木淳弥)
  • 伏黒 恵 (cv.内田雄馬)
  • 釘崎野薔薇 (cv.瀬戸麻沙美)
  • 五条 悟 (cv.中村悠一)
  • 真人 (cv.島﨑信長)
  • 夏油 傑 (cv.櫻井孝宏)
  • 両面宿儺 (cv.諏訪部順一)

〇あらすじ

少年は戦う――「正しい死」を求めて 辛酸・後悔・恥辱 人間が生む負の感情は呪いと化し日常に潜む 呪いは世に蔓延る禍源であり、最悪の場合、人間を死へと導く そして、呪いは呪いでしか祓えない 驚異的な身体能力を持つ、少年・虎杖悠仁はごく普通の高校生活を送っていたが、ある日“呪い”に襲われた学友を救うため、特級呪物“両面宿儺の指”を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう 呪いである“両面宿儺”と肉体を共有することとなった虎杖は、最強の呪術師である五条 悟の案内で、対呪い専門機関である「東京都立呪術高等専門学校」へと編入することになり…..呪いを祓うべく呪いを宿した少年の後戻りのできない、壮絶な物語が廻りだす―

dアニメストアより

〇感想・レビュー

呪術廻戦は、呪霊と呼ばれる邪悪な存在と戦う呪術師たちの物語です。主人公の虎杖悠仁が特級呪物である両面宿儺の指を飲み込んでしまい、呪術の世界に巻き込まれていく展開が魅力です。アクションシーンは迫力満点で、スタイリッシュなバトルと独特なイラストタッチがこのアニメの世界観をグッと引き立てています。また、キャラクター同士の関係性や、葛藤が丁寧に描かれており、心理描写がしっかり入れられているため、ただのバトル漫画ではなく、キャラクターにしっかりフォーカスされている作品です。緊張感とユーモアのバランスが絶妙で、観る者を飽きさせません。

この作品は言わずと知れた名作です。様々な部活から引く手あまたの身体能力抜群な主人公がひょんな事から呪いとの因果に巻き込まれてをいき、それらを払う呪術師を目指していく物語です。戦闘シーンがメインの物語ではありますが、学校生活の描写や生活の描写もあり、緩急が効いていて飽きが来ないです。また、説明が多いのもこの作品の特徴で伏線や専門用語も多いので一度ではなく複数回見返すことをおすすめします。さらに、少年漫画ではありますが、上記2つよりもグロい描写や鬱展開が多いため見る人を選ぶ作品となりますので要注意です。

それぞれのキャラクターがカッコいいのはもちろんなのですが、なんといってもバトルシーンが素敵です。特に、渋谷事変のシリーズは怖いけど見ていて面白さがありました。King Gnuのオープニング曲と世界観がかなりマッチしているので、これはアニメでしか味わえない一体感だと思います。また、宿儺が暴走してしまうシーンなどは、ちょっとグロいシーンもあったりするのですが、そこも面白いのでオススメです。個人的に、この声を担当している諏訪部順一さんの声の演技がすごく素敵でハマりました。漫画の世界観を壊さずに、いい意味で気持ち悪さがあるので、ぜひ聞いてみて欲しいです。

最初のシーンで、主人公の悠仁が病院に入院していた祖父を訪れ、祖父が「人を助けろ」と言い残して息を引き取るシーンは、とても感動的で涙が止まりませんでした。悠仁が呪いの指を食べて悪魔(呪霊)と戦うシーンも圧倒的で、迫力がありました。五条悟の目の色がとても美しく、印象に残りました。また、ヒロインの釘崎が釘とハンマーを使って戦う姿は、女性でありながらも力強く、かっこよかったです。映画版では、乙骨と真希が呪霊の中に入り込んでしまった時に、乙骨が「誰かと関わりたい、誰かに必要とされて、生きていていいっていう自信が欲しい」と言ったセリフがとても印象的で素晴らしかったです。バトルシーンも迫力があり、見応えがありました。

作品紹介:とある科学の超電磁砲

  • 放送期間
    2009年10月~2010年3月(第1期)
    2013年4月~9月(第2期)
    2020年1月~9月(第3期)
  • 公式サイト
    https://toaru-project.com/railgun_t/
  • 制作会社
    J.C.STAFF

〇出演声優

  • 御坂美琴 (cv.佐藤利奈)
  • 白井黒子 (cv.新井里美)
  • 初春飾利 (cv.豊崎愛生)
  • 佐天涙子 (cv.伊藤かな恵)
  • 食蜂操祈 (cv.浅倉杏美)

〇あらすじ

総人口230万人を数える、東京西部に広がる巨大な都市。 その人口の約八割を学生が占めることから、「学園都市」と呼ばれているその都市では、世界の法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力――超能力の開発が行われていた。

特殊な授業カリキュラムを受け、能力を得た学生たちは、定期的な『身体検査システムスキャン』によって、『無能力レベル0』から『超能力レベル5』の6段階に評価されている。その頂点に立ち、最強と謳われるのが、7人の『超能力者』たちである。

そのひとり、御坂美琴。電気を自在に操る『電撃使いエレクトロマスター』最上位の能力者にして、『超電磁砲レールガン』の異名を持つ彼女は、名門お嬢さま学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生。後輩で『風紀委員ジャッジメント』の白井黒子。その同僚でお嬢様に憧れる初春飾利と、都市伝説好きな彼女の友人、佐天涙子。そんな仲間たちとの、平和で平凡で、ちょっぴり変わった学園都市的日常生活に、年に一度の一大イベントが迫っていた。

『大覇星祭』。 7日間にわたって開催され、能力者たちが学校単位で激戦を繰り広げる巨大な体育祭。期間中は学園都市の一部が一般に開放され、全世界に向けてその様子が中継されるにぎやかなイベントを前に、誰もが気分を高揚させていた。その華やかな舞台の裏側で蠢くものには、まったく気づくこともなく――。

公式サイトより

〇感想・レビュー

とある科学の超電磁砲は学園都市を舞台に、主人公の御坂美琴が仲間たちと共にさまざまな事件に立ち向かう物語です。科学サイドの能力バトルが中心で、特に御坂美琴の超電磁砲(レールガン)という技のアクションシーンは爽快感があります。学園都市の独自の世界観や技術がしっかり描かれており、キャラクター同士の友情や絆が深まっていく様子が感動的です。キャラクター一人一人の個性が強く、推しを使ってしまいがちな作品です。私が一番魅力を感じたのは敵キャラクターの描写が多いことです。この作品は、敵キャラクターであっても感情移入してしまい、戦闘シーンをお互いの正義を知っている状態で見れるため、とても引き込まれます。また、テンポの良いストーリー展開に加えて、日常シーンもしっかり内容が面白く、日常と非日常が絶妙に絡み合い、全体を通して飽きずに楽しめる作品です。

作品紹介:青の祓魔師

  • 放送期間
    2011年4月~10月(第1期)
    2017年1月~3月(第2期)
    2024年1月~3月(第3期)
    2024年10月~(第4期)
  • 公式サイト
    https://ao-ex.com/
  • 制作会社
    A-1 Pictures(1~2期)
    スタジオヴォルン(3~4期)

〇出演声優

  • 奥村 燐 (cv.岡本信彦)
  • 奥村雪男 (cv.福山 潤)
  • 杜山しえみ (cv.花澤香菜)
  • 勝呂竜士 (cv.中井和哉)
  • 志摩廉造 (cv.遊佐浩二)

〇あらすじ

人間の住む「物質界(アッシャー)」と、悪魔の住む「虚無界(ゲヘナ)」。本来は干渉することすらできない二つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う―祓魔師(エクソシスト)が存在した。

dアニメストアより

〇感想・レビュー

この作品は、悪魔とのハーフである主人公が弟や仲間と協力をして悪魔のボスであるサタンを倒すために強くなっていく物語です。ダークファンタジーの王道展開ではある最初は自分の力を制御出来ない事や周りからの疎まれなどよくある展開もあります。しかし、他のダークファンタジーには無い笑いやほのぼの展開などもあったりするので常に鬱になりながら見ることが無く初心者向けの作品になっています。また、アニメも漫画も戦闘シーンがド派手に描かれていて、見ごたえがあります。オタク心をくすぐる技の名前だったり技の効果や詠唱が細かかったりとファンタジーとしての楽しむポイントもとても多いです。

作品紹介:ダーウィンズゲーム

〇出演声優

  • カナメ (cv.小林裕介)
  • シュカ (cv.上田麗奈)
  • レイン (cv.大森日雅)
  • リュージ (cv.八代 拓)
  • スイ/ソータ (cv.花守ゆみり)

〇あらすじ

平凡な高校生である須藤 要のもとに見知らぬアプリ「ダーウィンズゲーム」の招待メールが届く。アプリを起動させてしまったカナメは、プレイヤー同士が異能(シギル)を駆使して戦うゲームに巻き込まれてしまう。わけもわからぬまま、襲い来る強力なプレイヤーとのバトルを切り抜け、カナメは生き残ることが出来るのか!?

dアニメストアより

〇感想・レビュー

この作品は、友達から来た一通のメールから始まります。主人公は何気なくそれを開くと能力を手に入れ、スマホを介して行われる殺し合いのゲームに巻き込まれていきます。バトル自体は能力を使って戦いをしていくため、派手で見ごたえがあります。さらにキャラ自体に個性があるので飽きさせない工夫をしている印象です。戦いの中でのグロ展開が時折ありますが、ゲームの構造上死体がちゃんもした形で写ることはないので耐性が無い人でもとても見やすいと思います。個人的にはキャラデザがとても良く性格も良く考えられているので感情移入がしやすく見やすいです。

作品紹介:進撃の巨人

  • 放送期間
    2013年4月~9月(第1期)
    2017年4月~6月(第2期)
    2018年7月~10月(第3期 Part.)
    2019年4月~7月(第3期 Part.2)
    2020年12月~2021年3月(第4期 Part.1)
    2022年1月~4月(第4期 Part.2)
    2023年3月4日(第4期 完結編 前編)
    2023年11月5日(第4期 完結編 後編)
  • 公式サイト
    https://shingeki.tv/final/
  • 制作会社
    WIT STUDIO(第1~3期)
    MAPPA(第4期)

〇出演声優

  • エレン・イェーガー (cv.梶 裕貴)
  • ミカサ・アッカーマン (cv.石川由依)
  • アルミン・アルレルト (cv.井上麻里奈)
  • リヴァイ・アッカーマン (cv.神谷浩史)
  • ジーク・イェーガー (cv.子安武人)

〇あらすじ

巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は高さ50メートルの巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた…。

まだ見ぬ壁外の世界を夢見る10歳の少年、エレン・イェーガー。エレンは仮初めの平和に満足し外の世界へ出ることを諦めた人々に違和感を覚える。彼らを「家畜」と呼ぶエレン。エレンを「異物」と感じる人々。

だが、壁をも越える超大型巨人の出現により、エレンの「夢」も人々の「平和」も突如として崩れ去ってしまう…。

公式サイトより

〇感想・レビュー

人類と巨人との戦いを描いた作品で、ダークファンタジーの要素がふんだんに盛り込まれています。人類が巨人に支配された世界で、主人公エレン・イェーガーが仲間とともに自由を求めて戦います。ストーリーは、単なる巨人との戦闘だけでなく、人類社会の暗部や、登場キャラクターたちの成長と葛藤が複雑に絡み合い、視聴者に深いテーマを提示します。巨人の正体やその背後に隠された秘密が徐々に明かされていく中で、物語は次第にダークな展開を見せ、視聴者を魅了します。一話の衝撃から、一気読みしたくなる数少ない作品です。

最後の最後にエレンの不可解な行動の謎が解けて、これが全部最初から考えられていたと思うと「本当に諫山創先生凄すぎ」という言葉しか出てこないのですが、それくらいに素晴らしく感動的な作品です。もちろん巨人と戦っている時の、あのド派手なアクションはカッコいいし、仲間たちも個性豊かで日常パートも面白いです。主人公のエレンよりも、ヒロインのミカサの方が強いっていうのもまた魅力的です。そして個人的には海を渡ってからの部分こそが鍵になっていて、最後の最後に謎が全て繋がっていくので、結末がわかったうえでここのシーズンを見返すと、色々わかって面白かったです。

まず、ストーリーの世界観に圧倒されます。最初の頃から伏線が散りばめられているので、見続けていくうちにこういう意味だったのかと、その伏線が繋がっていくのが面白いです。また、巨人とのバトルシーンも漫画とは違うリアルなスピード感があり圧倒されました。そして、登場人物たちも一人一人のキャラクターがしっかりしているので魅了されるポイントです。主人公のエレンはもちろんですが、リヴァイ兵長など他の人気キャラクターもたくさん登場します。見続けるほどストーリーは複雑になっていきますが、それがまたハマっていく要素になるのでオススメです。

インパクトでいえばダークファンタジーアニメ最強かなって感じました。天高くそびえる壁もすごいですが、それを簡単に叩き潰してしまえる巨人が敵です。そんな化け物相手にどうしろっていうんだって感じた作品でした。ストーリーはかなり凝っていて楽しめました。最初はこの世界自体わからない状態で、そもそも巨人って何?って感じでした。でもそれがだんだん明らかになっていくんですよね。極めつけは違う大陸へ話が移った時。これで何故巨人が生まれたか、何故エレン達は壁の中で暮らしているのかっていうのが明らかになっていき、そうなんだ!と納得できました。登場人物がガンガン死んでいく作品なので切なさも強く、哀愁漂うダークファンタジーアニメでした。

この作品は、人類が巨人に支配された世界で、巨人から逃れるために城壁に閉じこもって生きる人々の物語です。エレンと彼の仲間たちは、巨人の脅威に立ち向かいながら、世界の真実を解き明かしていきます。このアニメの魅力は、スリルと予想外の展開にあります。人間の本能や葛藤、裏切りなどが描かれ、ただの戦闘シーンだけでなく、心理戦や陰謀が絡む複雑なストーリーが展開されます。キャラクターたちの成長や絶望感がリアルに描かれ、観る者を引き込む魅力があります。「進撃の巨人」は、見応えのあるバトルシーンだけでなく、世界観の深さや謎に満ちた物語が特徴です。見るものは次々と明らかになる真実に驚き、物語の展開に引き込まれていくこと間違いなしです。

巨人に脅かされる人類の世界がどれほど過酷かを実感します。物語は、エレン・イェーガーと彼の仲間たちの戦いを中心に展開され、彼らの苦悩や成長が非常にリアルに描かれています。特に、仲間との絆や人間同士の裏切りの描写が印象的で、視聴するたびに心が痛みます。物語が進むにつれて、巨人の正体や人類の歴史が明らかになり、視聴者は衝撃を受けます。単なるアクションアニメではなく、深い哲学的な問いかけもあり、人間の本質や生存の意味について考えさせられます。このようなテーマが、視聴者に強いメッセージを伝える要因となっていると思います。また、戦闘シーンの迫力や美しい作画も素晴らしく、緊迫感が増す中でキャラクターたちの成長を見守ることができました。『進撃の巨人』は、単なるエンターテイメントを超え、感情に訴えかける作品です。

最初に突如現れた謎の巨人たちが人々を次々と食い殺していくシーンは圧巻でした。特に、主人公エレンの母親が目の前で殺されてしまう場面は衝撃的で、深く印象に残っています。エレンが巨人化したシーンも非常にかっこよく、見応えがありました。主題歌「紅蓮の弓矢」もアニメと絶妙にマッチしていて、とても素晴らしかったです。立体機動装置を使って、まるで鳥のように空を駆け巡りながら戦うシーンは、これまでのバトル漫画とは一線を画す迫力があり、驚きました。また、エレン役の人気声優・梶裕貴さんの演技力、とくに叫ぶシーンでの迫力は本当にかっこよかったです。最後にエレンが命を落とすシーンでは、涙が止まりませんでした。

こちらはアニメの演出で主人公のエレンを始めとする知性巨人を見に宿す彼らが、巨人化する際に大きな閃光を発する描写が、アニメ化から盛り込まれ、原作漫画に逆にフィードバックされた逸話があります。正直内容に比して作者の諌山先生の絵柄は決して巧みとは言い難いのですが、アニメ化の見やすい絵柄で多くの視聴者をこの作品世界に引き込んだ傑作ではないかと感じます。主人公たちの使用する立体起動装置のスピード感も、アニメでは迫力が増しています。

原作も完結しアニメも完結している作品ですが、見始めると止め時が分からなくなるくらい、のめり込んでみてしまう作品です。グロテスクなシーンや残酷なシーンがあるものの漫画ほど過激ではなく、アニメの表現ではオブラートに包んだような形で行われていますので、漫画では耐えられなかった方でも見ることが出来る作品だと思います。ストーリーは、どこからともなく巨人が現れ、人々が無慈悲に蹂躙されてストーリーが進んでいきますが、人類もあらゆる知識や技能を駆使して立ち向かっていきます。立体起動を使用した戦闘シーンのキャラクター動きは、今までのアニメには中々ない迫力と奥行きを感じられる映像になっていて、まるで自分が飛んでいるような錯覚になります。平等とは何か、人の業とはと見る人に問いかけてくる作品になっていて現在において、ダークファンタジーの代表作だと思っています。

作品紹介:ベルセルク

  • 放送期間
    1997年10月~1998年3月(第1期)
  • 制作会社
    OLM TEAM IGUCHI

〇出演声優

  • ガッツ (cv.神奈延年)
  • グリフィス (cv.森川智之)
  • キャスカ (cv.宮村優子)
  • コルカス (cv.西村朋紘)
  • ピピン (cv.天田益男)

〇あらすじ

主人公・ガッツの生い立ちから幼年期、そして親友でありのちに終生の敵となるグリフィスとの出会い、さらに蝕とよばれる天地異変を経てガッツが復讐の旅に出るまでのいわゆる「黄金時代」と呼ばれる部分が描かれたもの。

dアニメストアより

公式サイトより

〇感想・レビュー

戦乱の時代を舞台に、主人公ガッツが巨大な剣を振るい、過酷な運命に立ち向かう物語です。暗く重い世界観と、信頼していた仲間の裏切り、絶望的な試練を描いたこの作品は、視聴者を強烈に引き込む力があります。特に、物語後半の「蝕」エピソードは、ファンタジーアニメ史上でも指折りのショッキングなシーンとして知られています。激しいアクションシーンと、キャラクターの心理描写がリアルに描かれており、ダークファンタジーとしての魅力が詰まった作品です。ややグロイ描写があるので、苦手方は注意した方が良いと思います。

剣風伝奇ベルセルクBERSERKと違って、主人公の組していた鷹の団という軍団はすでになく、主人公たちを売り飛ばし、悪魔に魂を売った人物を追うという内容になっていて、コミックのほうのベルセルクに忠実になっているのでお勧めできます。主人公のガッツは多くの悪魔の使途と戦い体が傷つき疲弊していく中彼にも仲間が出来て、RPGゲームのような仲間が組みあがることで仲間が次第に主人公を助けてくれるというのが彼を絶望の中から救ってくれる要素になり、仲間のほか主人公には新たな防具が与えられますが、その防具は代償付きでうまく使いこなせるかという点も見どころです。

”ベルセルク”というと長編漫画作品であり何度も映像化・劇場版が製作されているのでどれを選んだらよいか迷う所だが、ここは完成度の高さから一番最初にアニメ化された本作を挙げたいです。このテレビ版が良いのは主人公ガッツの肉体面はもちろんのこと、精神的な「痛み」が存分に綿密・繊細に描かれており音楽と演出がそれを盛り上げます。ダークファンタジーでありガッツという「強い人間」が主人公ではあるものの、常にきちんと「ガッツの痛みと世界(世の中)との対立」が描かれており、無双してただ気持ちいいような作品とは一線を画しています。原作でいう所の”黒い剣士編”から”黄金時代編”とそのほんのちょっと先が描かれて途中で終わっているのだが、これが返って含みを持たせてよい演出となっており完成されていると思います。

お勧めできるダークファンタジーアニメでお勧めできる理由は、中世ヨーロッパの暗黒時代をモチーフにした作品だからです。アニメの感想としては、ものすごく血が流れるアニメで、主人公が組する軍団と敵対する勢力の軍団の間で血が流れていて多くの血が流れます。そのうえで、ダークな部分はというと主人公の仲間の一人が悪魔に魂を売り、主人公の組していた仲間をいけにえという形で捧げ転生を果たしてしまうというのがなかなかに見ていて目をふさぎたくなるシーンで主人公の恋人の精神が崩壊した要素でもあり人間の業の深さを見せつけているようなアニメです。

作品紹介:東京喰種

〇出演声優

  • 金木 研 (cv.花江夏樹)
  • 霧嶋董香 (cv.雨宮 天)
  • 月山 習 (cv.宮野真守)
  • 芳村 (cv.菅生隆之)
  • 笛口雛実 (cv.諸星すみれ)

〇あらすじ

「この世界は間違っている――」

東京に潜む『絶望』。それは、人々に『死』以上の恐怖を与える怪人――“喰種”(グール)。

彼らはヒトに紛れ、ヒトを狩り、その死肉を喰らう。食物連鎖の頂点に君臨する“喰種”に怯えながら、人間たちはこの『間違った世界』を生きていた。読書好きの大学生・カネキは、行きつけの喫茶店「あんていく」にて、リゼという少女に出会う。年齢や境遇、読書の趣味も同じという事で、急接近する二人だが……

僕は小説の主人公でも何でもない… だけど…もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば ――それはきっと、“悲劇”だ

『赫子』と呼ばれる捕食器官を用いて人間を襲い、その殺傷能力の高さから「化け物」と恐れられる“喰種”だが、彼らが生きる方法は、ヒトを喰う以外に存在しない。カネキは、この歪んだ世界に疑問と葛藤を抱きながら、逃れようのない負の連鎖に巻き込まれていく。

公式サイトより

〇感想・レビュー

主人公カネキがグール(人を食べる怪物)に変異し、自己の人間性と怪物としての本性との間で苦悩する姿が描かれたダークファンタジーです。社会から排斥される存在でありながらも生き抜こうとするグールたちの世界観は非常に暗く、視聴者に人間の善悪について問いかけます。カネキの成長過程で、彼が抱える葛藤や精神的な変化が強烈に描かれ、心理的にも大きな影響を与える作品です。暗く、時に残酷な展開が続く中でも、キャラクターたちが互いに支え合う姿に希望の光が見える作品です。戦闘シーンの迫力と心理描写のバランスが見事で、終盤にかけての展開が非常に緊張感を増していきます。

この作品は、人間の姿をしていながら、人肉を食べなければ生きられない「喰種」が存在する世界が舞台です。主人公のカネキは、事故に巻き込まれ半分がグールの体になってしまい、二つの世界の狭間で苦しみながら生きることを余儀なくされます。「東京喰種」の魅力は、人間と怪物との対立だけでなく、カネキの内面の葛藤が描かれている点です。彼は、自分が人でありながらも人を襲わなければならない存在になったことで、絶えず苦悩しながら生きていきます。グロテスクなシーンも多いですが、それがこの作品の独特の世界観を強くしています。深いテーマが、視聴者に問いかけるものが多く、心に残るアニメです。

人間と喰種との対立を描いたダークファンタジーです。主人公・カネキが喰種と人間のハーフとして生きることになり、彼のアイデンティティや生き方について葛藤する姿は非常に印象的です。物語は暗く、暴力的なシーンも多く含まれているため、視聴者には強い衝撃を与えますが、その一方で描かれる友情や愛情、人間性についての深い探求は、多くの人々に共感を呼び起こします。特にカネキの成長は目を見張るものがあります。彼が直面する選択や試練は、彼の内面を深く掘り下げる要素となっており、視聴者に感情移入させる力があります。彼の葛藤や苦悩は、ただのサバイバルを超え、自身の存在意義を問い直すものです。このような深いテーマ性が、作品の魅力を引き立てています。また、個々のキャラクターたちの背景や人間関係も丁寧に描かれており、彼らの生き様が視聴者に多くの考えをもたらします。

作品紹介:魔法学院の不適合者

  • 放送期間
    2020年7月~9月(第1期)
    2023年1月~9月(第2期第1クール)
    2024年4月~7月(第2期第2クール)
  • 公式サイト
    https://maohgakuin.com/1st/
  • 制作会社
    SILVER LINK.

〇出演声優

  • アノス・ヴォルディゴード (cv.鈴木達央)
  • ミーシャ・ネクロン (cv.楠木ともり)
  • サーシャ・ネクロン (cv.夏吉ゆうこ)
  • グスタ (cv.松本忍)
  • イザベラ (cv.豊崎愛生)

〇あらすじ

二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――

だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?

人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。

魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。

誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!

「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

公式サイトより

〇感想・レビュー

2020年に1期、2023年に2期が放送されたアニメです。前世で魔王だったアノスが勇者カノンによって転生させられ、史実と事実が異なって伝えられている世界で、再び魔王のような存在感を発揮していきます。生後数ヵ月で魔力によって高校生くらいの見た目になったアノスは、前世の知識そのままに、変わらぬ頭脳と魔力を持っています。学園ではミーシャとサーシャというわけありな姉妹と出会い、アノスは、前世では体験できなかった平和な学園生活の中、圧倒的な才覚を見せつけていきます。

作品紹介:週末トレインどこへいく?

〇出演声優

  • 千倉静留 (cv.安済知佳)
  • 星撫子 (cv.和氣あず未)
  • 久賀玲実 (cv.久遠エリサ)
  • 東雲晶 (cv.木野日菜)
  • 中富葉香 (cv.東山奈央)

〇あらすじ

郊外のとある町。ここはどこにでもある、ごくごくありふれた田舎……ではなかった。住民たちに大きな異変が起きているのだ。

だけどそんな中でも千倉静留には、強い思いがあった。

行方がわからない友達に、もう一度会いたい!静留たちは放置されて動かなくなっていた電車で、生きて帰ってこられるかどうかもわからない外の世界へと出ていく。

走り出した終末トレインの終点には、いったい何がある?

公式サイトより

〇感想・レビュー

クレヨンしんちゃんの映画などで鬼才として知られる水島努監督のオリジナルアニメです。7Gと呼ばれる世界に干渉するエネルギーを持つものを発動してしまったことをきかっけに、いつもの世界が奇妙に変化していきます。主人公は女子高生4人組で彼女たちの住む町も大人が動物化しています。静留たちは行方不明になってる幼馴染みを探すため、列車を運転し池袋に向かいます。その最中も、不安定化する各停車駅では町や人々の様子がおかしいことに気づきます。7Gによって世界を統べようとする悪い大人である博士に巫女として担ぎ上げられた幼馴染みを救うため、女子高生の旅行記のようなわくわくする冒険が繰り広げられます。

作品紹介:憂国のモリアーティ

  • 放送期間
    2020年10月~12月(第1期)
    2021年4月~6月(第2期)
  • 公式サイト
    https://moriarty-anime.com/
  • 制作会社
    Production I.G

〇出演声優

  • ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ (cv.斉藤壮馬)
  • アルバート・ジェームズ・モリアーティ (cv.佐藤拓也)
  • ルイス・ジェームズ・モリアーティ (cv.小林千晃)
  • セバスチャン・モラン (cv.日野 聡)
  • フレッド・ポーロック (cv.上村祐翔)

〇あらすじ

19世紀末。産業革命が進む中、着実に勢力を拡大し栄華を極めたイギリス。しかし技術の進歩と発展とは裏腹に、古くから根付く階級制度によって、人口の3%にも満たない貴族たちが国を支配していた。当たり前のように特権を享受する貴族。明日の暮らしもままならないアンダークラス。人々は生まれながらに決められた階級に縛られて生きている。

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、そんな腐敗した階級制度を打ち砕き、理想の国を作り上げるために動き出す。

シャーロック・ホームズすら翻弄した“犯罪卿”モリアーティ。犯罪による革命が、世界を変える――

公式サイトより

〇感想・レビュー

かの有名なアガサ・クリスティーの小説に出てくるモリアーティ教授が三人の兄弟だったらという舞台で始まります。絶対に迷宮入りさせるほどの難攻不落な犯罪心理をついて、完全犯罪を子供の頃から重ねてきた兄弟たちは、大人になっても表向きは貴族の華やかな子息として生きています。彼らの目的は貴族社会を変えることなのですが、ホームズたちとの推理戦や水面下での情報線など見所が多いです。美麗なイケメンも多く、貴族社会と孤児などが両立する、ダークなIF世界で生々しい犯罪トリックはギャップがあります。

作品紹介:幼女戦記

〇出演声優

  • ターニャ・デグレチャフ (cv.悠木碧)
  • ヴィーシャ (cv.早見沙織)
  • レルゲン (cv.三木眞一郎)
  • ルーデルドルフ (cv.玄田哲章)
  • ゼートゥーア (cv.大塚芳忠)

〇あらすじ

統一暦1923年6月。金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は何事もなく無事に終わるはずだった。

しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、協商連合軍による奇襲が発生し、ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。

多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。

“其れは、幼女の皮をかぶった化物――。”

公式サイトより

〇感想・レビュー

ダークファンタジーと聞くと陰鬱で剣と魔法で魔王を倒すというものを想像しがちですがこっちは違っていて、第一次世界大戦の塹壕戦に魔法がプラスされたような世界で主人公は養女であるというのがダークファンタジーの中でも異色で、戦争というものがファンタジーになっている点がこれまでにないダークファンタジーだと思いおすすめしたのです。ちなみに、幼女戦記は異世界転生物でサラリーマンのおじさんが養女に転生したというもので、まじめに任務をこなせば出世して楽ができると考えている人物なんですが、戦時中の場合、この考えは真逆でしてまじめに任務をこなし、任務の成功率が高いと最前線といえる戦場に送られてしまい楽ができないというジレンマも垣間見れる作品です。

非情で利己的なエリートサラリーマンが異国の孤児ターニャ・デグレチャフとして転生するダークファンタジーアニメです。リストラを容赦なく言い渡し、恨みを持った部下に線路に突き落とされた主人公は、そこで命を落とし謎の存在Xにターニャとして転生させられます。Xの存在は神とされていますが、その存在の真意は分かりません。さらに前世の記憶を持ったターニャは生まれ持った強い魔力を活かし、わずか9歳にして軍から認められる存在になります。ターニャ自身は戦略家でありますが、安全な後方支援で悠々自適な生活を常に望んでいます。卓越した戦闘能力と軍事における戦略性や部下に対する指導力が上官から高く評価されてしまい、自身の思惑とはかけ離れた戦地へ身をとおじていきます。幼女の皮を被った悪魔とも言われているターニャですが、可愛い一面もあり楽しめます。魔導を使った空中戦が大迫力な作品です。

作品紹介:バンパイアハンターD

  • 放送期間
    2001年4月21日
  • 制作会社
    マッドハウス

〇出演声優

  • D (cv.田中秀幸)
  • 左手 (cv.永井一郎)
  • マイエル=リンク (cv.山寺宏一)
  • レイラ (cv.林原めぐみ)
  • シャーロット (cv.篠原恵美)

〇あらすじ

荘園主エルバーン家の令嬢シャーロットが、貴族(バンパイア)マイエル=リンクに誘拐された。エルバーンはバンパイアハンターとしてその名を馳せる“D”に娘を連れ戻すよう依頼する。だが彼は凶悪な辺境のハンターとして知られる賞金稼ぎのマーカス兄妹にも同様の依頼をしていた。マーカス兄妹は早速マイエル=リンクを追ってある村を訪れるが、村人達はマイエル=リンクによってバンパイアと化していた。次々にバンパイアを血祭りに上げるマーカス兄妹の前にDが現れる。Dは彼らには目もくれず、一人マイエル=リンクを追うが…。

BANDAICHANNELより

〇感想・レビュー

菊地秀行の長編小説のシリーズもののうちの一作「D-妖殺行」の映像化作品。原作的には三作目にあたるのだが、この一作だけでも充分にストーリーが分かるしストーリーとして完結しているので予備知識なしで楽しめます。ヴァンパイアと人間という相容れない存在と物悲しさが描かれています。また人間でもヴァンパイアでもないダンピールであるDが主人公なので、架空の世界における半人間であるダンピールに対する理不尽さも描かれているのが良いです。また、全てのアニメとしてもマッドハウスが手がけた作品の中でも随一と言っていい出来であります。兎に角映像が美しく、まだ(おそらくではあるけど)CGを使ってなくてセル画を大部分で使っていると思われその良さが全面に出ています。思うに今ではもう作れない作品です。

作品紹介:CLAYMORE

  • 放送期間
    2007年4月~9月
  • 制作会社
    マッドハウス

〇出演声優

  • クレア (cv.桑島法子)
  • ラキ (cv.高城元気)
  • テレサ (cv.朴璐美)
  • ミリア (cv.井上喜久子)
  • ヘレン (cv.長沢美樹)

〇あらすじ

人間を捕食する妖魔が巣食う世界。妖魔に対抗すべく、人間は妖魔の血肉をその身体に取り入れた半人半妖の女性戦士を生み出した。銀色の瞳と巨大な剣を持つ彼女たちは、その大剣の名から“クレイモア”と呼ばれる。“クレイモア”の一人であるクレアは、かつて少女の頃、テレサと名乗る最強のクレイモアと出会う。

dアニメストアより

〇感想・レビュー

妖魔が存在している架空の大陸で、妖魔に対抗するための組織と妖魔と戦う半人半妖になった女性達を軸としたストーリーです。自ら志願し妖魔の血肉を埋め込まれた兵士は妖魔の力を得ると同時に、その力を使いすぎると人としての心を失ってしまいます。主人公のクレアがなぜクレイモアになる事を志願したのかという理由が明らかになるにつれ果たして人間性とは、のような裏テーマが見え隠れするのがとても良いです。なぜ女性しか居ないのかという理由など、設定がきちんとしており尚且つ変に説明臭くない所もよく出来ています。雰囲気だけのファンタジー作品ではなく上記した通りきちんと人間ドラマが描かれており、尚且つ絵柄がダークファンタジーにとてもよく合っており完成度が非常に高い作品です。

作品紹介:ゴブリンスレイヤー

  • 放送期間
    2018年10月~12月(第1期)
    2023年10月~12月(第2期)
  • 公式サイト
    https://goblinslayer.jp/
  • 制作会社
    WHITE FOX(第1期)
    ライデンフィルム(第2期)

〇出演声優

  • ゴブリンスレイヤー (cv.梅原裕一郎)
  • 女神官 (cv.小倉 唯)
  • 妖精弓手 (cv.東山奈央)
  • 牛飼娘 (cv.井口裕香)
  • 受付嬢 (cv.内田真礼)

〇あらすじ

「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」

辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。

公式サイトより

〇感想・レビュー

昨今のファンタジーアニメでは、スライムやゴブリンを雑魚だと侮って痛い目を見るという警告を初心者にする作品が増えていますが、このアニメほどゴブリンの恐ろしさを感じさせるものはありません。怖いけれど、ファンタジー作品としても非常に面白いです。主人公がゴブリンに深い恨みを抱いており、様々な方法でゴブリンを次々と倒していきます。その倒し方には一切の遠慮がなく、見ていてとてもスカッとします。また、この世界のゴブリンは特に人間、特に女性に対する仕打ちがひどく、それを徹底的に駆除していくゴブリンスレイヤーが、寡黙で天然ながらもとてもかっこいいです。シーズン2では仲間との連携も完璧で、最高に面白いです。

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